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優秀な留学生のとりかた

国際コース留学生ここ４年間で国際コース博士課程４人を受け入れました．皆優秀，勤勉です．このような学生に恵まれた秘訣を紹介します；

１．私の留学中の仲の良い級友で，インドネシアに帰国後副学長にまでなったのがいます．彼に「国際コースに学生をとりたいから，君のベストの学生を推薦しろ」，と手紙だしたら，一人の学生を推薦してきました．当然のことながら，そう頼まれたら，ベストはともかく，いい加減なのを推薦するはずはありません．事実，大変優秀な学生でした．ベストを推薦してきたのでしょう．

２．一人は九大当研究室で学位をとったベトナムのボス的大物（私は直接の面識はあまりなかったが）の推薦学生です．上記同様，優秀，かつ日本人学生の面倒までよくみる学生です．

３．一人は韓国の先生の推薦でした．その先生とは面識はありませんでしたので若干の不安があったのですが，幸いにも，優秀勤勉な学生でした．途中で少しスランプがありましたが，韓国の先生が精神的なサポートと激励（叱責か）を学生にしてくれ，小生に最愛の学生を頼んだという彼の責任感を強く感じました．

４．上記韓国の学生の件で，私はその韓国の先生を強く信頼し，もう一人の学生を推薦してもらい，受け入れました．期待通り，その学生も優秀勤勉です．

　このように，優秀な留学生に恵まれるには，推薦があること（相手学生からの手紙だけで受け入れるのはリスクが大きすぎる），その推薦者が信頼できること（学生のことを一番よく知っているのは指導した先生だから，その推薦が必要．必ずしも信頼できる推薦でないことは実際上よくおきる），そのような推薦者を多く得ること（若手は留学したら将来信頼できる推薦をしてくれる良き友達を作るべき）だと思います．

　推薦者が信頼できることは大切です．逆に我々も推薦状を書くとき，その重みは心せねばなりません．人を評価することは自分が評価されることですから．

　私の所の留学生諸君は，将来今度は自分らが学生を引き受ける身分になり，信頼できる推薦をしあう仲間になるに違いないと，私の数十年前の留学の借りを今返している心境です．

以上